隼風之神社参拝記 番外篇:寺社参拝



高尾山薬王院


たかおさんやくおういん




                所在地    東京都八王子市高尾町2177  


                宗 派     真言宗 智山派


                H  P      





 東京都八王子市にある『高尾山』で親しまれている『真言宗智山派大本山 高尾山薬王院有喜寺』なんとも長い寺院名です。全国的にも有名な首都圏の寺院として「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」とともに「高尾山薬王院有喜寺」が三大本山の1つとして知られいます。
 
 正式名称にもあるように「薬王院」(やくおういん)との院名は創建当初、薬師如来をご本尊とした事に由来します。その後、南北朝時代の永和年間に「俊源大徳」が入山し八千枚の護摩供養秘法後は前出の飯縄大権現」をご本尊として、関東での山岳信仰の聖地となりました。


 こちらの寺院を一言で言うとまさに「神仏習合」そのものであり、さらに、少々乱暴な言い方をするならば神仏の祭祀をこれだけ(宗旨の)区別なく、見境なく、あからさまにしている歴史と伝統ある社寺は現代にはあまり見かけられないと思います。

 日本への仏教伝来から廃仏毀釈までの「日本人が代々引き継がれてきた信仰の原点」がここにはあるのかもしれません。。。





 参拝時前日に秩父の『三峰神社』(みつみねじんじゃ)に参拝させていただき、八王子駅前のホテルに宿泊しました。朝一で京王線で高尾山口駅、高尾登山電鉄のケーブルカーと乗り継いで高尾山駅到着。やはり『お山』はケーブルカーですね。
 参拝日は10月初旬の日曜とあって行楽日和。さすが首都圏の行楽地。たくさんの人で大変な賑わいでした。





浄心門(じょうしんもん)



 ケーブルカー高尾山駅から薬王院に向け数分歩くと途中に猿園や野草園などがある。
そこからまたしばらく行くと『浄心門』が見えてきます。
 上には『霊気満山』(霊気の満ちるお山)の額が掛かっております。
 確かに東京とは思えない、すばらしい自然から清々しい気が流れているようです。





神変堂(じんぺんどう)



 『浄心門』を入りすぐ左手に山岳修行の守護神、神変大菩薩(役行者ーえんのぎょうじゃ)を御祀りするお堂『神変堂』(じんぺんどう)があります。

 お堂の左右にはお堂役行者の従者である『妙童鬼』『善童鬼』がひかえます。








四天王門(してんのうもん)



  浄心門からさらにしばらく行くと「四天王門」。門前には『もみじ屋』と言うお土産物屋さんやその並びにも露天やお茶屋さんが並びます。左の石像は前出の高尾山中興の祖『俊源大徳』。当山で八千枚護摩供養秘法を修法してその後現在のご本尊である『飯綱大権現』を感得したといわれています。




増長天(ぞうちょうてん)
持国天(じこくてん)
多聞天(たもんてん)
広目天(こうもくてん)
 
『四天王門』の表裏二体ずつこのお寺入口を守っています。